夢のかよひ路人めよくらむ

studio_unicorn20090613

ちはやふる(5) (BE LOVE KC)
 私が今年の一番面白いまんがだと思っている、末次由紀さんの競技かるたまんが「ちはやふる」。
 先日の「マンガ大賞2009」にも見事選ばれ(3月27日の日記参照)、ノリにノっているこの作品。その最新第5巻が昨日発売されたので、速攻で購入した。4巻が出たのが3月のことだったから(3月16日の日記参照)、3か月ぶり。快調に連載が続いているので、それほど待たされずに読めるのはありがたい。
 もちろん最新刊は昨日のうちに即座に読み干した。ばかりでなく、昨日から今日までに10回近く読み返して、さらに前の1〜4巻も何度も読み返している。いやー、やっぱり面白いわ〜。何度も読み返すほどに味が出るのもいい。
 今回の山場は、ついに登場した史上最年少クイーン・若宮詩暢(今回のカヴァーイラストは彼女だ)と主人公・千早との、初めての直接対決。その対決の息詰まること! ものすごい迫力だ。圧倒的なスピード・正確さとテクニックを持つ「クイーン」詩暢は、千早のライヴァルとして大きく立ちはだかることになりそうだ。そして太一や(今回は登場が少ないが)新、他のキャラたちにも目指すべき道が示され、物語は新たな展開へ広がってゆきそうだ。
 特異な題材と王道の設定・展開を堂々と積み上げてツボをきっちり押さえて、まんが本来の面白さを私たちに味わわせてくれる作者の力量は、本当に見事というほかない。これからの展開を、ワクワクして待つとしよう。
(写真は、昨日撮影した紫陽花。「ちはやふる」最新刊のカヴァーイラストも、紫陽花があしらわれています)