モモンガ好き

20150523

 夕方から、おなじみ「世田谷233」に行き、この日『着物コモノ連』が主催する『キモノで梅酒』イベントに参加してきた。まあ私たち夫婦は着物は着なかったのだが、梅酒は好きなので……。
 実はイベント自体もさることながら、その『着物コモノ連』が同じ世田谷233のギャラリー「room」にて開催していた、着物用の小物展示&販売『キモノコモノ小梅市』がメインのお目当てだったりした。欲しいグッズがあったのです。
 着物ニストかつ造形作家のコヤナギアイコさんが制作した、モモンガのブローチ(写真)。展示の告知写真で見てすごく気になっていたのを、現物を見て即座に購入。さっそくかぶっていたパナマ帽につけてみたが、いい感じに収まってくれた。アクセサリーの類は本当にごく稀にしか買わないのだけれども、これはほとんど即買いだったな〜(笑)。もちろんコヤナギアイコさんが作る動物モチーフのアクセサリーがとてもかわいいというのもあるけれども、小さい頃からモモンガが大好きだった、というのも大きい。
 一角獣は別格として、次に来るのがモモンガとムササビ。どちらも小さい頃から大好きだった。要するに「空を飛ぶかわいいもの」が好きだったんだな(笑)。そういえば、コウモリもけっこう好きだ。これも飛ぶ哺乳類だな。
 それなのにムササビやモモンガのグッズ、というのにはなかなかお目にかからなかったりする。かわいいのに。そのままで樹上に佇む姿も可愛いが、飛膜を広げて飛ぶ姿も実に愛らしい。しかも哺乳類なのに、さらに栗鼠みたいな顔をしているのに、飛ぶんだぜ! 実にイカしているとは思わないか?
 すごく以前に「やまね工房」のモモンガのぬいぐるみを2体もらって狂喜乱舞したことがあった(ホームページを見たら、今でもモモンガのぬいぐるみはあるようだ。懐かしい〜)。コヤナギさんのモモンガブローチはそれ以来かもしれない。数少ないモモンガグッズ、買って即座にお気に入り、です。

 残念なことに、モモンガが出てくる物語、というのも私の知る範囲ではほとんどないのだが、一冊だけ、強烈に大好きだった物語を思い出した。
 いぬいとみこ作・堀内誠一画『山んばと空飛ぶ白い馬』(福音館書店)。

 この物語には、モモッカというモモンガの姿をした森の精霊が出てくる(確か精霊だったような……。それともモモンガそのものだったかも)。小学校の図書室でこの本を見つけたときには、かなり、いや小学生の目にはとても分厚い本だったので、とにかく分厚い小説本、長大な物語の本が大好きな私は、背表紙に描かれているモモッカの絵とともにたちまち釘付けになったものだった。その後何度この本を図書室で借りて読み返したか。小学校時代を通じて、一番好きな本の一つだったのは間違いないな。
 なんて書いているうちに、もう一度この本が読みたくなってきた&欲しくなってきた。もうこの当時のままの厚いハードカバーは新刊では手に入らないだろうから、多少状態が良くなくても(それも味のうち)中古でポチっちゃおうかしらん。やっぱりこの本を私が持っていないのはおかしい(笑)。