恩田陸マニア

ユージニア
 先日、恩田陸氏の「ユージニア」を読了した。
 この作者の小説は、昨年11月に読んだ長大な大傑作「ネクロポリス」を読んだのが初めてだった(2005年11月18日の日記参照)のだが、今回の「ユージニア」を読んで、すっかりこの作者の、ミステリーともファンタジィともつかぬ、不思議でちょっと奇妙で、半ば夢の中のような世界にハマってしまった。他の作家には感じたことがなく、類似したものも見たことがない、この人独特の"恩田ワールド"。すっかり私もその虜である。
 早速、他にどんな本があるのか、書店に見に行った。けっこうたくさん出ている。しかも装丁がすごく"そそる"本が多い。「ネクロポリス」も「ユージニア」も非常に素晴らしい装丁だったのだが、この著者の小説は、装丁がとてもいい本が多いのも、私としては非常に高ポイントなのである。
ネクロポリス 上 ネクロポリス 下
 棚を眺めて本を手にしながら、いくつか読みたい候補を決めておいた。後日購入するとしよう。
 しかし、最近、何冊も読んでみたい小説を書く作家との出会いが少なかったので、なんか嬉しい気持ちである。