東京ミッドタウン初体験

studio_unicorn20070409

 今日は仕事を休みにしてあったので、自主的な3連休だった。昼頃から妻と一緒に、先日オープンした東京ミッドタウンTokyo Midtownを初めて訪問。ここに移転して新装開館したサントリー美術館の開館記念展「日本を祝う」のタダ券があったので、それを観るついでに、東京ミッドタウンがどんなものか見てやろうと思ったのだ。まだオープンして1週間少々、土日はものすごい混みようだろう。少しでも混雑を避けて、多少でもゆっくり見ようと思ったら平日がいい。仕事を休んだ今日はうってつけだった。
 天気が変わりやすいということで、やや気にしつつ出かけたが、とりあえず天気は良さげ。青空も見え隠れしている。建設中には外から何度か見た東京ミッドタウンの建物は、外見・内装ともに"和"のモチーフが様々に使われているそうだ。そう思って見ると、確かに内装の随所に木が使われていて、何となくやわらかい雰囲気。悪くない。あちらこちらに吹き抜けがあり、ガラス張りの天井から光が降り注いで、全体的に明るい印象なのも良い。
 まずはサントリー美術館へ。隈研吾さんが設計したこの美術館の内装も、同じく"和モダン"をテーマにしており、ふんだんに木材が使われている。メインモチーフとして使われている木の縦格子が、京都の町家みたいな雰囲気を醸し出している。好きだなあ、こういうの。
 開館記念展の「日本を祝う」は、館贓品からめでたいモチーフの絵巻、屏風、器や工芸品などが出展されている。普段あまりこういう日本の伝統工芸品は観ないので、たまに観ると新鮮な気持ち。というより、前にサントリー美術館に行った記憶がない。初めてかも(笑)。肩肘張らずに観られて楽しんだ。なんというか、かつての日本人の"用の美"と、文様などのモチーフに対するセンスの高さは素晴らしいなあと、こうして観ると改めて思う。ミュージアムショップで、美術館オリジナルの、シンプルで素敵なデザインのトートバッグがあったので、妻に買ってあげた。
 美術館を出ると午後2時半。昼ごはんを食べようと、ミッドタウンの中をあちこち歩く。どうも「ガーデンテラス」というエリアに高級そうなレストランが集まっているようだが、どれもランチが終了しているか、さもなくば行列ができているかのどちらかだった(笑)。仕方なく(?)地下1階に下りてみると、地上のレストランよりはカジュアルな(でもお洒落な)飲食店が軒を連ねている。その中の「Okawari.jp」という(これもけっこう洒落ている)フードコートに入ってみた。いろんな料理のコーナーがあって、好きに買って食べられる。九つに仕切られたトレイに少しずつ料理を載せてゆく飲茶のコーナーにも惹かれたが、なんとなくご飯が食べたかったので、九州の食材を使った定食コーナーで、2人とも豚肉生姜焼き定食を注文。ボリュームたっぷりの生姜焼きにご飯と味噌汁、サラダに惣菜、お漬物がついて950円。悪くない。味も美味しかった。
 昼食後は広大なガーデンを歩いてみようと思ったが、にわか雨が降ってきたので、とりあえず地下1階の「MUJI」と3階のインテリア&雑貨ショップ群を見てまわることに。まず「MUJI」。ここは日本仕様の「無印良品」ではなくて海外使用の「MUJI」なのがウリだそうだ。確かに、展示してあるテーブルなどのオーダー家具の大きいこと! 日本の家では置けないな、こりゃ。とは言いながら、お店のそのほかの部分は、まあ普通の「無印良品」と同じ品揃えでした。種類と量が豊富そうだったけれど。
 それと、3階のインテリアショップやデザイングッズのお店は、数も多いしヴァリエーションも豊富なので、けっこう見てまわるだけで楽しい。これは六本木ヒルズ表参道ヒルズにない要素なので、私としては嬉しいなあ。二度と行く気が起こらない表参道ヒルズなんかより、こっちのほうが百倍イイぞ。特に"TIME & STYLE"は、私好みのミニマルなインテリアの提案や豊富なグリーン関係など、センスのよい展示がすごく気に入った。
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 そうこうしているうちに雨が上がり、また急速に晴れてきたので、ガーデンに出て散策。芝生のエリアが広くて気持ちがよい。緑は目を和ませるなあ。夕方帰る前に、イデーIDÉEの、中庭に面したカフェでお茶した。
 というわけで、なかなか楽しめた東京ミッドタウン、これならまた来てもいいかな。欲を言えば、書店も立派なのが欲しかったところだが、まあ近くに青山ブックセンターがあるし、良しとするか。今度来るときは宮下大輔氏・片山正通氏・佐藤可士和氏が手がけた「可不可」か、"COPPLA'S vinoteca"あたりのワインを飲ませる店で、ゆっくり夕食をいただいてみたいものだ。

 帰宅して、スーパーで買い物を済ませたとたんに雨が激しく降ってきた。今日はうまいこと雨に濡れずにすんで、実にラッキーな一日だった。