英国5日目・パブは美味しい

 ケント大学からCanterburyの街中に戻り、シンプル・サイモンズSimple Simon'sというパブで遅めの昼食。
 このパブ、留学中にも何度か通った大好きなパブで、14〜15世紀の古い農家を改装して営業している、とても雰囲気のいいお店だ。ラガーlagerで喉をさっぱりとさせてから、英国らしい濃い色のエールaleをちびちびやりながら、いかにもパブらしいパイ料理(パイ皮に肉などの煮込みを詰め込んで焼いた料理)やサンドウィッチなどをパクつく。うまい。
 今でこそ英国の料理はとても美味しくなったと言われているが、私が留学していた15年前は「英国は不味い」というレッテルが貼られていた。(その割には、あまり不味いと思った記憶がない私は、単にラッキーだっただけ? それとも私の味覚がおかしいのかも)そんな頃でも、パブで食べる素朴だけど作りたてでアツアツのパイ料理は本当に美味しく、いつも大好きだった。今でも変わらないこういうパブめしを食べると、「これも実に英国の味だなあ」と、しみじみいい気分になってしまう。
 このパブは、開放感のある中庭がまたとてもいいのだが、今回中庭を覗いてみると、残念ながら周囲に家が建てられてしまって、かつてのような開放感がなくなってしまっていた。ここにも15年の歳月を感じてしまったのであった。

  • Simple Simon's
    • 3-8 Church Lane, Northgate, Canterbury, Kent CT1 2AG
    • Tel:+44(01227) 762355