梅しごと19年目


 6月といえば「梅しごと」の季節。

 今年も、私たち夫婦の毎年恒例・梅酒作りの時季だ。

 この日記で調べてみたら、我が家で初めて梅酒を漬けたのは2005年だった(2005年6月20日の日記参照)。なので、今年で19年目になる。一昨年の、実家を改築した新居への引っ越し(2021年12月30日の日記参照)を挟んでも途切れず(暮らす環境が変わると継続していたことが切れてしまうことはよくある)、よく続いたものだ。継続は力なり。

 

 

 梅酒を漬けるのに適した青梅が安く出回る時期は、それほど長くない。毎年6月の第1週にはスーパーの店頭で青梅の価格と状態を頻繁にチェックし、両者ともに最適な時を逃さぬように買うようにしている。今年は早くから気温が上がり降水量も多かったそうで、梅の実が膨らむのが通常より早く、収穫量も例年以上だとか。一昨年の引っ越し以来私たち夫婦がチェックするスーパーは自宅から近い下北沢の「オオゼキ」なのだが、確かに早くも5月末からかなり安い値段の梅を見かけ始めていた。

 そんなわけで、今年の第1回の梅酒作りは6月2日に早々に完了。我が家で作る梅酒は、毎年ガラスの保存容器2個分(4リットルと5リットル1個ずつ)で、それを数日の間隔をあけてひとつずつおこなう。なので第2回をいつにするか思案していたが、この前日の6月5日に、2Lサイズのふっくらと丸く青々とした梅の実が、1キロで本体価格299円という、ここ数年見たことのない安い値段で店頭に並んでいるのを発見。機を逃さずこれを購入。

 買った梅の実を一晩水に浸けて(冒頭の写真)、翌日にヘタを取ってからひと粒ずつ布巾で拭いて水気をしっかり除去。そしてガラスの保存容器に氷砂糖600グラムとホワイトリカー1升とともに投入して(2枚目の写真)、梅酒作りの作業が完了。今年の「梅しごと」も、無事に済ませることができました。

 梅酒の容器は、キッチンのパントリーに収納(下の写真)。じっくり漬けこんで、来年の夏の飲み頃を待ちます。

 

 一番右のがこの日漬けたばかりのもの。その左は6月2日に漬けた、今年の第1回の梅酒。早くも色が変わり始めている。そしてさらにその左の二つが、昨年の同時期に漬けた梅酒。実にいい具合に色づいている。もうすぐ、頬に触れる風の中に「夏」の気配をしっかり感じるようになったら、開栓して飲み始めることでしょう。

 ちなみに、この6月6日は「梅の日」だとか。その由来の故事は、16世紀・室町時代にまで遡るという。知らなかった〜。

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(2023年6月9日投稿)